Y-Ken Studio

新しもの好きのデータエンジニアが四方山話をお届けします。

有料版GeoIP Cityの料金体系や、無料版GeoLite Cityとの精度の違いについて調べてみた

IPアドレスを元に位置情報を返すデータベース、GeoIPがあります。
こちらの料金体系や精度について調査したので、まとめました。

利用例

GeoIPデータベースは、次のような用途があります。

  • アクセス元の地域を判定し、最寄りのローカル情報を提供する

  • ログのIPアドレスから計算した付加情報として付与し、解析に役立てる

但し前者についてはスマホが普及したことにより、GPSを用いた正確な位置情報が使えるようになりました。 GeoIPを使うか、そのHTML5のGeolocation APIを使うかはケースバイケースで考慮しましょう。

構成例

次のような組み合わせでGeoIPを使うことが出来ます。

GeoIPって有料?

無料版であるGeoLite Cityというものがあります。
こちらはこのプラグインに同封しているため、何の設定も行うこと無く利用出来ます。

もし精度の高い判定を行うには有料版のGeoIP Cityデータベースを購入する必要があります。
注文時点での最新版データベースを買い切りで使い続けても良いですし、
毎月更新されるデータベースに都度追従するアップデート契約を行うこともできます。

初回購入時の価格を参考までに以下にまとめます。

GeoIPってどれほどの精度なの?

国や地域毎に異なりますが、40km程度の誤差で判定できる割合を公式に発表されています。
無料版であるGeoLiteCityと、有料版であるGeoIP Cityの精度の違いは次の通りです。

40 km 圏内で正しく解決 誤った解決 都市不明
日本(GeoLite City) 55% 37% 8%
日本(GeoIP City) 77% 18% 5%

その他の国を含めた詳細なデータについては次のページが参考になります。